2020-01-01から1年間の記事一覧
〇『透明人間』 前回のブログでは、どちらかというとポリティカルな?側面について触れたので、それだけでは、「そういう社会的なメッセージとか嫌いなんだよね~」と言いたがる種の人間に、本作を勘違いされてしまう可能性もある。この映画は、純映画的な仕…
しかし、これが現代の中国で作られることに、幾らかの悩ましさを感じざるを得ない。 それは、ストーリーに対する感触だ。 もっとも、この映画の見どころは、なんと言っても作画のほうにある。本来日本アニメが得意としたような空間表現、その空間を利用した…
「〇〇は社会の役に立たない」という言説はクソの役にも立たない。 文系、というか、主に人文科学を専攻している人間が自虐として、「〇〇学は社会の役に立たないからな~」なんて言う姿を見ることがままある。しかし、ここでいう「社会」とは、「役に立つ」…
〇日本沈没2020 普段からそこまで考えているわけではないけれど、あるいは、なりに?、優等生的に今風のリベラルなメッセージなんかを込めてうまくまとめたんだなって印象。それ以上の何かが伝わってくることはない。国家なり民族なりを、真剣に思考したと思…
「自身の限界」と「世界の実在」を知るということ。アリ・アスター監督の前作『へレディタリー』に続き、今作『ミッドサマー』においても共通するモチーフだ。セラピー映画と言われる理由もそこにある。監督のプライベートな経験をもとにしたストーリーは、…
下のランク付けはなんとなくの雑感。気分によっても変わります。とにかく色々と忙しくて、今年はあまり映画を見られませんでした。まあ忙しかったタスクも消化できていないんですが。