日記⑪

11/1

『DUNE』見た。悪くはないけどぼんやりしてんな~、くらいの感想。Part1でぶつ切りするストーリーに2時間半もかけるなら、もう少しメリハリつけてほしいよね。”砂の惑星”といっても、例えば『アラビアのロレンス』ほどのスペクタクルを感じられるか?という具合に、アクションだったり諸々一歩及んでない。ムードを作り出すキャラクターだったりガジェットだったり美術だったりの演出は上手い。

こういうので旧版を引き合いに出して比べて「ここがダメだあそこがダメだ」言うやつが嫌いで、それこそ『ブレードランナー2049』の時とかまさにそうだったんだけど、『DUNE』に関しては出来の良し悪しは別にしても記憶に残るのはリンチ版のほうだよね。

 

11/2

ヨーグレットMINIが近所のコンビニに入荷してたから大量に購入した。

 

11/3

ブルーピリオドのアニメ微妙やね。

ところで漫画のほうを読み返してると、蓺大の立地がそうなので、上野の行ったことある喫茶店とかぼちぼち出てきて面白いなと今さら思った。

あとこの前見た『ベイビーわるきゅーれ』も上野の古城で撮影してた。めっちゃどうでもいいんだけど、古城って地下にあるけど内装のステンドグラスが光ってるじゃないですか。あれのせいで「うわまだ全然外明るいじゃん」って思って長居しちゃうんですよね。

 

11/4

発狂。

 

11/5

『エターナルズ』見た。

本筋とは全然関係ないけど、手話って会話それ自体がアクションになるし、もっと映画で掘っていく余地があるよなと思う。

『エターナルズ』はあっさりと自然に手話を取り入れていたけど、『ドライブ・マイ・カー』はかなり意図的だった。常に動き続ける車の中を主要な舞台に据えるだけあって、アクションに対する感度が高いのかもしれない。他にもタバコとか、岡田将生演じるイマドキのチャラい俳優のキャラクターならアイコス的な電子タバコ吸ってるほうがそれらしいくらいなのに、どの登場人物も紙巻を吸ってる。常に煙が上がり続けるっていうことと、火をつける所作とか、灰を落とす動作とか、色々とアクションが生まれる余地が多いからなんだろうというのは想像に難くない。

タバコというと『モンタナの目撃者』で都会風の男が消防隊員のマッチョたちに「おいおい電子タバコなんか吸ってゲイか?」とちょっかいをかけられるシーンがあって、素直に見れば田舎のホモソーシャル空間に漂う(ホモフォビアと言わないまでも)マチズモを表現してるんだけど、これも案外電子タバコと紙巻の映画的な差異の問題につながってるんじゃないかと思えてくる。実際、『モンタナの目撃者』は常に燃え続け、火の粉を飛ばし、煙を上げる山という、運動を絶やさない舞台になっている。やはりアクションに対する感度。

あとは『モンタナの目撃者』と『エターナルズ』におけるアンジェリーナ・ジョリーの役柄って結構似ている。有能でパワフルだが、記憶が原因で精神的な問題を抱えている女性。ドラマを生みやすいとか、アンジーのパブリックイメージあっての脱構築とか色々言えそうだけど、時代精神やんなという感じもする。

『エターナルズ』は内容的に、前評判が悪すぎたのもあって、いやいつもの最低限のラインは超えてくるMCUのクオリティではあるし、個人的に好きな部分も結構あって普通に面白いじゃんと思ったんだけど、よく考えたらクロエ・ジャオの映画なのに普通に面白いいつものMCUって感想にいたるの全然よくないなと思わないでもない。

 

11/6

発狂。

 

11/7

『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』見た。『エターナルズ』もそうなんだけど、「実はコイツら歴史のいたるところに痕跡を残してるんですよ」みたいな演出をされると(実際のフィルムやニュース映像のフッテージが使われてるとなおいい)それだけで満足してしまう性癖なので、満足でした。